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『 べん 』という名の魔法の薬。


『 ビンタが痛けりゃコメカミに塗らんか。』

『 腹が痛けりゃヘソん周りに塗いたぐらんか。』

そう言って、

頭が痛い 腹が痛い 歯が痛い 蚊に刺された

何かあると塗って痛みや痒みを無くす魔法の塗り薬を

半ば強制的に祖母は幼き僕に塗っていた。

無論、祖母は毎日浴びるほどに

この魔法の薬を身体に塗っていた。

祖母の部屋に入ると独特の魔法の薬の匂いがした。

お金が入る度に“ べんを買って来っくいやい!! ”

そう言って幼き僕は遠い薬局まで自転車を漕いだ。

社会人になってからはすこしだけ大人になったフリをして

祖母に定期的にその魔法の塗り薬を手土産に実家に帰った。

常盤 白紅(シロベニ) http://www.maruichiseiyaku.co.jp/shop/sirobeni/

祖母はいつも“ べん ”と呼んでいた。

先日あるご縁が重さなりこの白紅の製造販売元の旦那さんから

このべんを頂いた。

うれしかった、

懐かしかった、

ありがたかった。

お盆の今日、仕事上がりの夕暮れに墓参りに行き

墓石にべんを塗ってあげた。

『 ばぁさん、蚊に刺されてない?

  ばぁさん、どこも痛くない? 』

そう心の中で話しかけながら。

その瞬間から祖母の部屋の電気毛布の上で

肩に腕にコメカミに皺くちゃな小さくあたたかい手で

魔法の薬を塗ってくれた祖母がそばにいるように感じた。

墓石にべんを添えて手を合わせた。

“ ばぁちゃん、べんを創っているひとからもらったんだよ!! ”

すこしだけ僕は誇らしげに祖母に話かけた。


べんを頂いた社長さま、ほんとにありがとうございました。

これからお盆の恒例となります。



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水前寺清子  いっぽんどっこの唄 1966
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